Bluetooth技術はモバイル機器に搭載するという観点で最適化されていて、 小型軽量、低消費電力、低価格が実現されています。
モバイル機器に要求される要件のうち、もっとと重要なものは低消費電力です。 Bluetoothの送信電力は、交渉で1mWです。 さらに必要に応じて送信電力を低減させるための機能が実装されています。
Bluetoothの最大伝送速度は非対称で下り721kbps、上り57.6kbps。対称通信で432.6kbpsとなっている。これはMP3などの音楽データやMPEG4などの低ビットレート向けの動画ならば十分にリアルタイム伝送が可能である。
しかし、そもそものルーツが電話会社のエリクソンということもあって音声通信を念頭においているので高画質な画像伝送を行うには不十分である。そのため、現行のバージョン1.1より高速化をめざした2.0仕様の策定が執り行われている。
通常のリモコンなどでは障害物があると、電波が遮断され伝わらなくなるが、Bluetoothは障害物に強く、ポケットやかばんの中に入れていても外部に電波が届く。そのため、かばんの中にMP3プレーヤーを入れておいてワイヤレスヘッドフォンで音楽を聴くことなどもできる。 これは使用している電波の周波数が2.4GHzと多角、貫通性がよいためである。
Bluetoothではピコネットと呼ばれるネットワークを作って1対多型通信を行うことができる。 ピコネットでは1台がマスターとなり、最大で7台のスレーブと接続することができる。 さらに、スレーブが他のピコネットのマスターとなることもでき、ピコネット同士をつないでスカッターネットと呼ばれるより大きなネットワークを構成することもできる。
Bluetoothは2.4GHzのISM(Industry Science Medical)周波数バンドを用いて通信を行う無線システムです。 このISMバンドは、多くの国で無線免許がなくても利用することができます(日本でも無免許で利用できます)。
しかし、ISMバンドは誰でも自由に利用することができるので、Bluetoot以外にも数多くの機器が使用する周波数バンドとなっています。そのため、Bluetoothでは外乱に比較的強い周波数ホッピング型のスペクトル拡散通信方式が採用され、さらに電波状況に応じて誤り訂正符号処理をしたパケットを送信します。
音声通信ではリアルタイムで情報をやり取りすることが重要になります。それに対し、データ通信ではリアルタイム性はあまり重要ではなく、情報が誤りなく伝達されることが重要となります。
Bluetoothは音声通信とデータ通信を統合するという発想の元に開発されました。 音声通信では回線交換型のリンクを用い、リアルタイム生を確保し、データ通信ではパケット交換型のリンクを用い、誤りのあったパケットの再送を行い情報が正しく伝達されることを保証します。
無線通信の性質上、セキュリティ対策は重要になります。 Bluetoothでは接続確認のための認証とデータの暗号化が図られており、ユーザーが安心して使えるようになっています。
電気通信、コンピューター、ネットワーク分野の世界主要メーカーで構成するBluetooth SIG(Special Interest Group)がBluetooth標準規格として、無線通信の方式、セキュリティの方式、用途別のデータ通信方式などを定めています。 すべての Bluetooth対応機器は、Bluetooth SIGが定めている方法で Bluetooth標準規格に適合していることを確認し、認証を受けることが義務付けられています。
Bluetoothのプロモーターには 携帯電話関係の世界トップシェアを占める3社(ノキア、モトローラ、エリクソン)や、 パソコンの覇者インテルとマイクロソフトが入っています。 携帯電話とノートパソコンにBluetoothが搭載されるだけでも数億という数の出荷数量が見込めます。
以下にBluetoothの利用例の一部を紹介します。
Bluetoothの仕様により、あらゆる機器間での接続が可能となるため、これまでにないBluetoothならではの用途が考えられます。